不登校の【原因】を探ってはいけない!なぜ?

「どうして学校に行かないの?」
これはお子さんが不登校になったら、多くの親御さんが口にしてしまう言葉だと思います。

  • 理由がわかれば、何かできるかもしれない
  • 原因を知り、解決に向かいたい

親はそう思いますよね。
我が子のために何かしたいという気持ちがあるからこそ
出てくる言葉・考えだと思います。

でも、たくさんの不登校の子どもや保護者さんを見ていて思うのですが、

不登校の“原因”は、無理に探らなくていい。
むしろ、探らない方が

うまくいくことが多いです。

admin

この場合の「上手くいく」は、
学校復帰が早いとか
社会復帰がスムーズにいくという意味です。

なぜ「不登校の原因を探らない方がいい」のか、
今回は経験を元にお伝えしていきますね。

目次

子ども自身も「理由がわからない」ことが多い

「どうして学校に行かないの?」
と聞くと、不登校の子どもたちはこう言いませんか?

  • 「わからない」
  • 「なんとなく」
  • 「上手く言えない」

親からすると
「え?理由ないの?」
「それとも言いたくないの?」
「考えるの放棄してない?」
「ちゃんと考えてほしいな」
と思ってしまいますよね。

でも子どもたちのこの返事は、実はとても自然な反応なのです。

大人でも
何となく会社に行きたくない日、ありますよね?
理由は?と聞かれたら
「なんとなく疲れている。特別に何かあったわけじゃないけど」
としか言えない日。

子どもたちも同じです。

「わからないけど、なんか【行きたくない日】」
があるんです。
けど、子どもたちはそれを言葉にする力が
まだ十分じゃないんです。

だから
「わからない」
「何となく…」
「ごめんなさい…」

みたいな反応が返ってきます。

つまり、子どもたちは不登校だからと言って
サボっているわけでも
気持ちを隠しているわけでもなく

本当にわからないことが多いのです。

原因を聞かれると、子どもはどう感じるか

なぜ学校に行きたくないのか、
どう答えればいいのかが、
本当にわからない。

そんな時に親から「どうして行かないの?原因は?」
と聞かれると、子どもたちはこう感じると言います。

「答えられない自分がわるい」
「ちゃんと答えなきゃいけない」
「親を困らせている」
「親にサボっていると思われたくない」

子どもにとって親は万能のお助けマンであってほしいのに
助けてほしいのに
追いつめられてしまう。

あまりしつこく聞くと
最終的には
「親は自分をわかろうとしてくれない。話したくない。」
となってしまいかねません。

不登校の原因を知って、一緒に解決しようと思って聞いたのに
結果的に、親子の距離が離れてしまうのです。

だから「不登校の原因を探らない方がいい」のです。

私も親なので
親もひとりの人間。万能ではない」と知っています。
また、子どもがいかに
親に全幅の信頼をおいて
一番の味方であってほしいと願っているかを
知っています。
子どもの不登校は、親にとっても正念場ですよね。

不登校は「一つの原因」で説明できない

もう一つ、長年不登校の子どもを見ていて思うのは
不登校の原因が一つではない
と言うことです。

不登校の本当の原因」の記事でも書きましたが、
不登校の原因は色々あります。

  • いじめ
  • 友人関係
  • 先生との相性
  • 発達の特性
  • 体調や生活リズム

いくつもの要素が重なって
ある日、限界を超えてしまうのです。

ある日急にお子さんが学校に行けなくなったとしたら
その子は「我慢と忍耐のぎりぎりまで耐えて、とうとう動けないほどに弱ってしまった」
と考えていいかもしれません。

もちろん、お子さんによって状況が違います。
まだまだ余裕があるように見える子もいれば
もうギリギリまで追い詰められている子もいます。

いくつもの「不登校の原因」が重なり、
ある日、限界を超えてしまう。

つまり「不登校の原因は○○である」と
特定すること自体が本来とても難しいことなのです。

しかも渦中にいて言語化能力が未発達な子どもに
「言語によって不登校の原因を周囲が納得できるように説明せよ」
は、実はとても難易度の高い要求なのです。

大人の私でも難しい…

親は「原因」ではなく「安心」を与える役割

では、子どもが不登校になった時、親はどうすればいいのでしょうか?
それはとてもシンプルなことだと思います。

「不登校の原因を探るのではなく
【安心できる場】を作ること」

です。

お子さんにとって一番つらいのは
「親に嫌われるかもしれない」
「自分はダメなんだ」
という不安な気持ちと、自分一人で向き合わねばならないことです。

学校に行かないのは
「学校で味方と思える人がいないから」
です。
家で親が味方と感じられないと、家の中でも更なる孤独を背負うことになってしまうのです。

だからこそ、

「理由がわからなくてもいいよ」
「今つらいんだよね」
「無理しなくていいよ」

こういう言葉が、何よりも効きます。

admin

「ママは味方だよ。
気持ちを分かってあげられなくてごめんね。」
と伝えてました。
子どもの顔が「ほっ」とするのが
わかるんですよね。

不登校の原因を上手く伝えられなくてもいい。
存在しているだけでいい。

生まれてきてくれただけでも、ありがとう。

そんな気持ちでした。

どうしても仕事が休めない。子どもが安心していい居場所を家庭内に作れない。家で1日中ゴロゴロされるのは嫌だ!という方は、下の記事が参考になるかもしれません。

原因を探りたくなったときは、こう考えてみてください

とはいえ、親だって人間です。
子どもが不登校だと、子どもの将来が不安になるし、理由を知りたくなる。

そんなときは、こう考えてみてください。

「原因はあとから分かることもある」

実際に、不登校だった子が

「今思えばあの時は…」と話せるようになるのは、
数年後だったり、大人になってからだったりします。

つまり今は、

原因を解決する段階ではなく、回復する段階。

原因もわからないまま子どもと並走しなきゃいけないのは、
疲れるし苦しいかもしれません。

けれども大切な我が子にとって
人生最大の危機なんだ!と割り切って

全力で忍耐すべき時なのだと思います。

「不登校の原因を聞きだすのを、忍耐する」
という意味です。

無理に動かさなくても、子どもは戻ってくることがある

学校では苦しくて仕方がなかった。

けど、学校を休んだら、親が受け入れてくれた。
家にいていいと言ってくれた。
そして、理由もしつこく聞かれなかった。

自分はここにいていい。

子どもが心からそう思えて安心できた時、
子どもは少しずつ元気を取り戻します。

そして心の元気さえ回復したら、
子どもは今度は世界一頼もしくたくましい存在になります。

「自分はこのままでいいのだろうか?」
「みんなどうしてるかな?」
「ちょっと学校行ってみようかな」

と、急に自分から動き出すのです。

子どもが自分から動き出すのは、親が不登校の原因を解決したからではありません。

不登校になった時に、「ただ存在するだけでいい」と安心していられる環境があったからです。

突然、きます。
ぼーっとしてるだけのようでいて、
実は色々考えてたんだなぁと思いました。

ちなみに、こうした子どもの動きは
期間も予測できないから
子どもが不登校になると
親御さんはしばしば仕事を辞めることになります。
それくらい大変なのです、不登校って。

不登校の【原因】を探ってはいけない理由、まとめ

まとめ
  • 子どもにも「原因」がわからないから
  • 原因をさぐると、子どもは追いつめられるから
  • 不登校の原因は一つではないから
  • 「原因を探る」のではなく、安心していていい環境を整えることが大切
  • 原因は、子どもが大人になってからやっとわかったりする
  • 安心して休める環境さえあれば、子どもは勝手に社会復帰することもある

不登校の原因をさぐるよりも、安心して休める環境を作ることが、結果的に子どもの社会復帰を円滑にすることが多いのです。大切なのは

  • 子どもを追い詰めないこと
  • 原因をもとめすぎないこと
  • 「原因がなんだろうと、元気に生きていればいい」と割り切ること

書くのは簡単ですが、
実際にこれをするのは大変でした。

わが子が不登校になって
私は仕事をセーブせざるを得ず(シンママなのに💦)
子どもとずーーっと一緒に過ごすこととなり
小5くらいまでは
「いつまでこれ、続くの?」
と思ったこともありました。

よその家を見渡せば、子どもが小学校に上がったら、親だけの時間が増えて、親もマイペースで動けているのに、うちだけ時間が止まったかのように、幼稚園の時期と全く同じ行動をしていて、絶望したこともあります。

うちの子は大病を患ったことがあったので、その時のことを思い出して
「でもまぁ、幸せそうに元気で生きてるだけで、いいか!」
と思うようにしました。

子どもが幸せで健康に生きるために、私は人生の全てを捧げるのだ。
そう覚悟した経験が私にはあったので、
子どもが不登校になった時の覚悟もできたのかもしれません。

子どもが不登校になってから早四年(現在2026年)ですが、
今も完璧に回復!とはいかず
五月雨登校です。

でも、一番一番苦しかった時期は過ぎました。

子ども自身が「自分の人生を考える」ようになったからです。
並走相手が頼もしく、頼れるようになってきたので、二人三脚がずいぶんと楽になりました。

これを読んでくださってる親御さんも
「不登校の原因を聞いちゃダメなのはなんでだ?!」と思って来てくださってるかもしれませんね。

原因を探ってしまうのは、あなたがそれだけお子さんを大切に思っているからだと思います。

原因を探らず
「いていいんだよ」という環境を粛々と用意し(家が難しい方はこちらの記事参考にしてください!)
お互いに我が子を信じて乗り切りましょう。

本当にお疲れ様です。


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この記事を書いた人

このサイトの管理人です。
2021年より我が子の不登校に対応しているシングルマザー(教員歴あり)です。
不登校の中で出会ったたくさんの親子さんたちの困りごとを解決できるサイトを作りたいと思い、はじめました。
「正解を見つけるサイト」ではなく、「自分と同じように困ってる人いるんだな」くらいのN1の経験談として、気楽にご覧いただけたら幸いです。

記事の感想等、記事下のコメント欄に書いていただけたら嬉しいです。

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