「学校に行きたくない」――これって、もしかして不登校?
子どもから
「学校に行きたくない」
そう言われたとき、多くの親は頭が真っ白になります。
不登校を経験した親たちの多くが口をそろえて言うのは、
「そんなとき、無理やり学校に行かせちゃダメ」
ということ。
admin引っ張って学校に連れてって、後悔した…という親子さんのパターンを山ほど見てきました。私自身経験があるわけじゃないけど、無理に行かせない方がいいケースが多いようです。
でも、そう言われても「じゃあ不登校の子どもをどうすればいいの?」と思いますよね。子どもが学校に行かなくなると、昼間の子育ての負荷は、一気に親だけにのしかかってきます。
- 勉強一人だけ遅れちゃう?
- 毎日お昼ごはんを用意しなきゃいけない
- 家に一人で置いておくのは心配で、仕事を休まなきゃいけない
- このままずっと家でYouTubeやゲームだけしていたらどうしよう…



書いていて、当時のことを思い出すだけで、私自身もちょっと苦しくなります。
ここでは、私自身の経験と、これまで多くの不登校の親御さんと接してきた中で見えてきた、
「不登校の理由が何であったとしても、ほぼ必ず”初期にやっておいたほうがいいこと”」
についてお伝えします。
我が子が不登校になったら、
遅かれ早かれ向き合うことになることを、
不登校初期から整えておくことで、
親の負担を少しでも軽くできるのではないか
という提案です。
「すぐ動かなきゃ!」と急かすつもりはありませんので、
焦らず、参考程度に読んでいただけたら嬉しいです。
自治体や学校によって制度の差はありますが、ここで書いている内容は、日本全国ほとんどの自治体で対応可能なものだと思います。



私もすべての自治体の仕組みを知っているわけではないし、2026年1月の情報ですので、困ったら、お住い自治体の詳しい人に聞くのが一番早いと思います。
不登校・親の対応【その①】
まず「こどもの日中の居場所」を確保する
現代の日本では、ほとんどの親が働いていますよね。
不登校になると、
- 出費は増える
- でも、子どもを一人で家に置くのは心配だから
- 結果、仕事に行けなくなる
という状況(不登校になると、出費は増えるのに、収入は減る)に陥りがちです。
不登校対応は、
数日で終わることもあれば、
数週間、数か月、数年かかることもあります。
「いつ学校に行けるのか」
「このまま行かなくなるのか」
不登校初期には、誰にも予測できません。
つまり、
仕事をいつまで休めばいいのか
辞めなければならないのか
それすら分からない状態になります。
学校に行かなくても「安全な居場所」があればいい
学校に行かなくても、
子どもを安全に見てくれる日中の居場所があれば、
親の心の余裕はまったく違います。
仕事も休まずに対応できます。
祖父母や親戚が引き受けてくれるなら理想ですが、そう簡単にいかないケースも多いですよね。
そこで、不登校になったらまずやってほしいことは、
学校に連絡して、教育支援センター(適応指導教室)につないでもらうこと
です。
教育支援センターとは、
学校に準ずる公的機関で、
資格を持った教員などが常駐している
「学校に行かない子どもの日中の居場所」です。
自治体によって内容は大きく違いますが、多くの場合は、
- 好きな時間に来ていい
- 来たら、好きなことをして過ごしていい
という、フリースクールに近い、ゆるやかな居場所です。
教育支援センター(適応指導教室)
教育委員会が設置・運営する不登校児童生徒の学校復帰に向けた指導・支援を行う施設(平成16年度 1,152カ所)



文科省のHPを見ると適応指導教室は「学校に戻そうとする感」があり不評です…。「その子に合う社会復帰の方法を見つける間、いつでもいていい居場所」と私は思っています。
定義がどうであろうとも、行ってみて内容がよければOKかなと思います。
公的機関だからこその安心感
正直に言うと、
私の自治体の適応指導教室は、2021年はとても居心地が良いとは言えない場所でした。当初はうちも他の居場所を求めて、フリースクールに通っていたんです。(→不登校の子どもの居場所5選とさがし方)
それでも、他のママたちと教育委員会や県議員の方に働きかけ、
少しずつ環境を改善してもらうことができました。
そしてうちの自治体の教育支援センターは
バドミントンをしたり、
学校に行かない子どもが安心して一日を過ごせる、
とても穏やかな場所になりました。
今ではうちの子も週に1~2回利用して、楽しんで通っております。
すべての自治体が同じとは限りませんが、
公的機関である以上、最低限の安全は必ず守られる
先生が責任をもって、日中の子どもを見守ってくれる
朝に急に子どもが「今日休みたい」と言ったときに、利用できる
という点は、大きなメリットです。
「登録だけ」でもしておく価値がある
教育支援センター(適応指導教室)は、
- 担任・校長の許可
- 申し込み手続き
が必要なことが多く、
登録までに1か月以上かかる場合もあります。(自治体差あり)
だからこそ、
不登校の気配を感じたら、
まず「いつでも行けるよう、つないでおく」
ことが大切です。(→先生がきらいで不登校になった場合はどうする?)
登録しておいたからといって、
必ず通わなければならないわけではありません。全くいかずに1年経っても問題ありません。
子どもが朝に突然「今日学校いきたくない」と言った時に、
- 親が急に仕事を休まなくて済む
- 学校・家以外の選択肢がある
という防御策になり、不登校の子どもにとっても親にとっても、いい逃げ場所になるケースが多いのです。
不登校・親の対応【その②】
お昼ごはんのルールを決める
「え?お昼ごはん?適当でいいじゃん」
と思うかもしれません。
でも、不登校になると、
毎日の昼食準備が親の大きな負担になります。
学校給食に比べて、栄養のことも気になりますよね。
- 毎日菓子パン
- 毎日カップ麺
それでは体の成長も心配です。
我が家では、こんなふうに話しました。
「学校休みたい?疲れたのかな。いいよ。
でも、あなたの体は大切だから、
お昼ごはんは栄養のあるものを食べてほしい。
そしてママがお昼を用意する負担を減らしてほしい。
できる範囲で、自分で準備と片付けをしてほしいんだけど、どう思う?」
完璧でなくていいんです。
- ごはん+卵
- プチトマト
- 冷凍ブロッコリー
- お湯を注ぐだけの味噌汁
これだけでも十分。
「カップ麺の日は、卵とトマトをプラスする」
そんなルールでもOKです。
親の「昼食用意」の負担が減ると、
不登校への対応そのものが、ぐっと楽になります。
小5くらいから、名実ともに昼の準備を子どもが一人でできるようになってから、私の親としての心的負担がものすごく激減しました。子どもが不登校になって増える大きなタスクの一つとして、昼ご飯をどうするか、を早めに決めておくことをおすすめしたいです。
不登校・親の対応【その③】
「不登校の親の会」とつながる
2025年12月現在、小中学校の不登校の子どもは全国で353970人もいるそうです。2024年度から2.2%増えて、12年連続で増加したとのことです。


表転載元:文科省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」



私は不登校の子どもの親ですが、教員の経験もあるため、こうした数値をみて「ほーら、学校・先生が全部悪いんじゃん。あいつら昭和のまま止まってて、アップデートしてないからね笑」という意見を聞くと、とても苦しくなります。先生たちは座る間もなく子どものために働き続けています。どうか、現場の先生方を責める風潮がなくなることを願います。
文科省の表を出した理由は、つまり、
「不登校で困っているのは、あなただけじゃない」
ということをお伝えしたかったからです。
親の会には、
- 地元の居場所情報
- 安全なフリースクール
- 発達特性に関する相談先
など、ネットでは拾えない生きた地元情報があります。
同じ状況の大人と話すことで、
親自身が落ち着いて不登校の子どもの対応ができることが、とても多いです。
探すのは少し大変ですが、
「自治体名+不登校+親の会」
で検索すると、見つかることもあります。
最後に
不登校になると、最初はどうしても、
- 学校は何をしてくれる?
- 誰がうちの子の責任を取ってくれる?
と考えてしまいます。
でも、多くの親が行き着くのは、
「最終的に、この子の味方でいられるのは自分だけ」
という覚悟です。
このサイトは、
そんな覚悟を一人で背負わなくていいように、
少しでも負担を減らすために作りました。
今しんどい方に、
何か一つでも役に立てたら嬉しいです。





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