「部活動での人間関係のトラブル」

大阪府:信号機
不登校の期間:中学1年の秋~中学3年の卒業まで
不登校の理由:
部活動での人間関係のトラブルと、それに伴う教室での居心地の悪さがきっかけでした。周囲の目が過剰に気になり出し、教室の騒音や、みんなと同じように振る舞わなければならない空気に息苦しさを感じるようになりました。担任の教師に相談しても、男なのだからもっと強くなれと精神論で片付けられたり、気にしすぎる性格が問題だと言われたりするばかりでした。誰にも本当の苦しさを理解してもらえないと絶望し、次第に身体が動かなくなりました。
現在私は20代になり、営業職として日々さまざまな人と関わりながら自立した生活を送っています。
しかし中学時代に自室へ引きこもっていた当時の私は、社会からドロップアウトした不良品なのだと本気で思い込んでいました。
学校に行けなくなって一番辛かったのは、周囲から腫れ物として扱われることでした。担任の教師は週に一度プリントを届けに家に来てくれましたが、交わす言葉はいつも、今はゆっくり休め、焦らなくていいといった表面的な慰めだけでした。私が今どんな思いでいるのか、どうして苦しいのかという私自身について深く聞いてくれることは一度もありません。先生の目には不登校という厄介な問題しか映っておらず、私という一人の人間は完全に透明になってしまったようでした。
親も当初は無理に学校に行かせようとしましたが、次第に諦め、私に気を遣って学校の話題を一切出さなくなりました。家庭内にも妙な緊張感が漂い、私がリビングに行くと会話が不自然に止まることもありました。誰も私を直接責めない代わりに、誰も私と正面から向き合ってくれません。自分を見てもらえない寂しさと、周囲に気を遣わせている罪悪感で、自室のベッドで一人押し潰されそうな日々を送っていました。ただ普通になれない自分が情けなく、圧倒的な孤独の中にいました。
その後、通信制の高校などを経て、2023年頃にリクルートエージェントを利用し、現在の営業の仕事に就くことができました。社会に出て色々な人と関わる中で、ようやく自分もやっていけるという自信を取り戻せたように思います。
行政や教育現場に強く訴えたいのは、不登校の生徒に対する目標を学校に戻すことだけに設定しないでほしいという点です。
教員が不登校の生徒を処理すべき課題や腫れ物として扱う根本的な原因は、学校の評価が依然として出席率などに縛られており、教員自身に余裕がないからではないでしょうか。学校復帰を前提とした画一的な対応ではなく、生徒が今何に興味を持ち、どんな環境なら安心して過ごせるのか、その子自身をしっかり見て伴走できる専門のソーシャルワーカーなどを各校に配置する予算を組んでいただきたいです。
また、フリースクールや民間支援施設への経済的支援も急務です。学校の教科以外のスキルや興味を伸ばせる選択肢への公的補助があれば、子どもたちは学校に行けない自分を責める時間を、新しい可能性に出会う時間に変えることができます。
不登校は、その後の人生を決定づける終わりではありません。私のように、遠回りをして社会に出て、営業として人と関わりながら生きていく未来もあります。子どもたちが孤独の中で自分をすり減らさなくて済むよう、過剰な同情ではなく、ひとりの人間としてフラットに向き合える環境と、学校以外の多様な育ちの場を社会インフラとして整備していただきたいと強く願います。

この体験談は、ご本人に書いていただいたものです。(改行のみ調整)
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