「…日本特有の同調圧力に激しい拒絶反応を起こした。」

愛知県:ナオミ様
不登校の期間:中学3年生の秋から、インターナショナルスクールへ転校するまでの約1年間。
不登校の理由
親の仕事で小学校から中学2年生までを北欧で過ごし、日本の中学校に編入。あまりに軍隊的な校則(全員同じ髪型、同じ色の下着など)や、授業中に「自分の意見を言う」ことが「空気を乱す行為」とされる日本特有の同調圧力に激しい拒絶反応を起こした。周囲からの「帰国子女なら英語喋ってみてよ」という無神経な揶揄も重なり、精神的亡命として不登校を選択した。

私が日本の公立中学校の門を叩いた日、最初に感じたのは「ここは刑務所か?」という戦慄でした。
全員が同じ方向を向き、同じリズムで礼をし、同じトーンで「はい」と答える。
北欧で「個であること」を最優先に教育されてきた私にとって、日本の教室は、個性を削り取って均一な部品に加工する工場のラインのように見えました。

不登校になってから、最も絶望したのは行政の「相談員」の言葉です。
私が「学校のルールが合理的ではない。なぜ冬でも指定のコート以外着てはいけないのか」と問うと、彼らは一様に「それが日本のルールだから」「みんな我慢しているから」と答えました。
行政の支援とは、結局のところ、異物を元の形に叩き直して、社会というマシーンに再装填することなのだと痛感しました。

そこに「なぜ行けないのか」という本質的な問いへの探求はなく、ただ「適応(アジャスト)」という名の服従を強いるプロトコルがあるだけでした。

行政に強く求めたい改革は、教育の「軍隊的性質の完全な解体」です。
いまだに多くの学校で行われている「集団行動」や「整列の美しさ」を競う文化は、現代の創造的な社会においては害悪でしかありません。
不登校児童を「問題」と捉えるのではなく、その学校の「システムがバグを起こしている」というアラート(警告)だと捉え直してほしいのです。

具体的には、教師の評価基準に「不登校を何人出したか」ではなく、「どれだけ多様な学びのスタイルを許容したか」という項目を追加すべきです。

また、民間フリースクールについても、別の角度からの問題を指摘したい。
インターナショナルスクールや私立のフリースクールは、公立校に馴染めない子にとっての「避難所」になりますが、そこにはあまりに高い経済的・言語的ハードルが存在します。
教育委員会が、こうした「尖った教育」を行う民間施設と提携し、公立校の予算をそれらの施設にスライドさせる仕組みを早急に作ってください。
現在のシステムでは、裕福な家庭の子は「多様な学び」を選択でき、貧困家庭の子は「不登校という名の放置」に追いやられる。この教育格差を放置しているのは、行政の不作為に他なりません。

さらに、学校という物理的な空間に縛られることをやめてほしい。
私が救われたのは、海外の大学が提供しているオンラインの無料講義や、世界中の若者と繋がれる学習プラットフォームでした。
しかし、日本の学校ではこれらをどんなに履修しても「出席」にはなりません。
行政は、AmazonやGoogleなどの民間企業が提供する教育プログラムや、外部の専門的な資格取得を、学校の単位として正式に認定する「ハイブリッド型義務教育」を全国で解禁すべきです。

世間の皆様、そして保護者の方々に伝えたいのは、「学校に行かないこと」は「日本という狭い価値観からの脱出」であるということです。
今の日本の学校に適応しすぎることは、これからのグローバル社会においては、むしろリスクになる可能性さえあります。
子どもが学校を拒絶したとき、それは彼らの「生存本能」が働いたのだと信じてあげてください。

私は現在、海外の大学への進学を決め、日本という枠に縛られないキャリアを歩もうとしています。
もしあの時、無理に日本の学校に自分を合わせようとしていたら、私の精神は今頃、回復不可能なほどに粉砕されていたでしょう。

行政の皆様、どうか「標準」という名の幻想を捨ててください。
100人の子どもがいれば、100通りの教育の形があって当然です。
学校という箱に子どもを詰め込むのではなく、子どものいる場所に学びを届ける。
そんな「子ども中心主義」への根本的なパラダイムシフトが、今の日本には何よりも必要です。
不登校は、日本の教育が生まれ変わるための最後のチャンスかもしれません。


この体験談は、ご本人に書いていただいたものです。(改行のみ調整)
この体験談を読んで感じたことや、
体験者さんへのメッセージがあれば、
ぜひコメント欄でお聞かせください。
共感や応援の言葉は、励みになります。

※誹謗中傷や攻撃的な内容、
相手を傷つけるコメントは掲載いたしません。

この体験談は、
ご本人に書いていただいたものです。
(改行のみ調整)
この体験談を読んで感じたことや、

体験者さんへのメッセージがあれば、
ぜひコメント欄でお聞かせください。
共感や応援の言葉は、励みになります。

※誹謗中傷や攻撃的な内容、
相手を傷つけるコメントは掲載いたしません。

\\ 保護者・当事者・支援者の体験談を募集しています //

あなたも
不登校体験記 を書きませんか?

あなたの経験が、悩んでいる誰かの支えになります。

匿名でも投稿できます。無理に思い出す必要はありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事をまとめた人

このサイトの管理人です。
2021年より我が子の不登校に対応している母(教員歴あり)Web会社経営者です。
不登校の中で出会ったたくさんの親子さんたちの困りごとを解決できるサイトを作りたいと思い、はじめました。
「正解を見つけるサイト」ではなく、「自分と同じように困ってる人いるんだな」くらいのN1の経験談として、気楽にご覧いただけたら幸いです。

記事の感想等、記事下のコメント欄に書いていただけたら嬉しいです。

コメント

コメントする

目次