「朝になると激しい腹痛と頭痛を訴え、布団から出られない状態に」

miyanao様(親御様)
不登校の期間:中2の秋〜中学卒業まで
不登校の理由:朝になると激しい腹痛と頭痛を訴え、布団から出られない日々が続いた
中学2年の秋から突然、息子が学校に行けなくなりました。
朝になると激しい腹痛と頭痛を訴え、布団から出られない日々が3ヶ月ほど続きました。
最初は一時的なものかと思っていましたが、次第に部屋に引きこもるようになり、家族以外の人間との関わりが完全に断たれてしまいました。
このままでは社会から孤立してしまうという強い焦りから、学校以外の居場所を必死に探すことになりました。
最初に動いたのは、不登校になってから約4ヶ月が過ぎた頃です。
学校のスクールカウンセラーに相談し、市が運営している教育支援センター(適応指導教室)を紹介してもらいました。
見学を経て、中学3年の春から週に3日ほど通うようになりました。
しかし、教育支援センターは良くも悪くも学校の延長線上にある雰囲気で、学習支援がメインでした。
勉強へのプレッシャーを感じた息子は、3ヶ月ほどで再び足が遠のいてしまいました。
次に探したのが、民間のフリースクールです。
インターネットで「不登校 居場所 個別対応」といったキーワードで検索し、自宅から通える範囲にある3つのスクールを見学しました。
その中で、最も本人がリラックスできそうだと感じたアットホームな民間フリースクールへの入会を決めました。
中学3年の夏から卒業までの約8ヶ月間、ここに在籍することになりました。
教育支援センターの良かった点は、公的な機関であるため、在籍校との連携が非常にスムーズだったことです。
センターに通った日数が中学校の出席扱いになる点は、内申点を気にする親としては大きな安心材料となりました。
費用が基本的に無料(教材費や実費のみ)であることも、経済的な負担がなくて助かりました。
一方、民間フリースクールの良かった点は、何よりも「何もしなくても否定されない空間」があったことです。
ゲームをしたり、スタッフや他の子と雑談をしたり、自分のペースで過ごすことが許されていました。
ここで過ごすうちに、息子の表情に徐々に笑顔が戻り、固まっていた心がほぐれていくのが目に見えて分かりました。
自己肯定感を取り戻すきっかけになったのは、間違いなくこの場所のおかげです。
しかし、実際に利用して感じた不安や問題点もありました。
特に民間フリースクールを利用する中で、最も不安を感じたのはスタッフの専門性と質の差です。
運営代表者は非常に熱心で信頼できる人でしたが、日替わりで来るボランティアや若いアルバイトスタッフの中には、不登校の子供への接し方に慣れていない人もいました。
ある時、良かれと思ってのことでしょうが、スタッフから「そろそろ勉強も遅れてるし、進路を真剣に考えないとね」と、本人の地雷を踏むような正論を言われ、息子が数日間引きこもってしまったことがありました。
専門的なカウンセリング知識を持たないスタッフが感覚で対応しているシーンが見受けられ、一歩間違えれば傷口を広げるリスクがあると痛感しました。
また、別の見学先では、独自の精神論やスピリチュアルに近い独自のこだわりを親に押し付けてくるようなスクールもあり、民間だからこそ玉石混交で、親の確かな見極めが必要だと強く感じました。
経済的な負担も非常に重かったです。利用した民間フリースクールは、入学金が約5万円、毎月の月謝が週3日の利用で約4万円でした。
これに加えて交通費やイベントごとの実費がかかりました。
年間で50万円以上の出費となり、義務教育期間であるにもかかわらず、学校に行けないだけでこれほどのお金がかかるのかと、理不尽さを感じることもありました。
経済的な余裕がなければ、子供に居場所すら与えられないのが今の現状です。
子供が不登校になると、親は一刻も早く次の居場所を見つけて安心したいと焦ってしまいがちです。
しかし、子供のエネルギーが枯渇している時に無理に外に連れ出すと、逆効果になります。
民間フリースクールを検討する際は、必ず事前に複数回の見学や体験入校をすることをおすすめします。
その際、スタッフが子供の言葉にどう耳を傾けているか、トラブルが起きたときの対応マニュアルや責任の所在が明確か、費用に見合うサポート体制があるかといったポイントをチェックしておくと失敗が少ないです。
公的な支援センターで救われる子もいれば、民間だからこそ救われる子もいます。
費用やスタッフの質という現実的な壁は存在しますが、子供が「ここなら自分らしくいられる」と思える場所を、焦らず一緒に探していく姿勢が大切です。

この体験談は、ご本人に書いていただいたものです。(改行のみ調整)
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