「人間関係のトラブル、定期テストのプレッシャー」

skaters様
不登校の期間:中2の秋〜中学卒業まで
不登校の理由:人間関係のトラブル、定期テストのプレッシャー

私が完全に不登校になったのは、中学2年生の秋頃でした。
クラス内の人間関係のトラブルや、定期テストのプレッシャーが重なり、ある朝突然、玄関から一歩も外に出られなくなってしまったのです。
それから約半年間は、昼夜逆転の生活を送りながら、自分の部屋に引きこもる日々が続きました。
当時は「みんなが普通にできていることが、なぜ自分にはできないのだろう」という自己嫌悪と、将来への漠然とした強い不安に押しつぶされそうで、家族以外の誰とも話したくない時期が続きました。

しかし、引きこもり始めて半年が過ぎ、中学3年生への進級が近づいた頃、心のエネルギーが少しずつ回復してきたのか、「このまま家の中にずっと一人でいるのは嫌だ」「学校には戻れなくても、どこか別の場所で外の世界とつながりたい」と、自分自身で前向きに思い始めるようになりました。

そこから、私の「居場所探し」が始まりました。まずは母親に今の気持ちを打ち明け、一緒にインターネットを使って調べることにしました。
「不登校 居場所 中学生」「フリースクール 〇〇県(地域名)」といったキーワードで検索したところ、いくつかの候補が見つかりました。
公的な教育支援センター(適応指導教室)の存在も知りましたが、そこは「学校復帰」を第一の目的としている場所が多く、当時の私にはハードルが高く感じられました。
一方で、民間のフリースクールは「一人ひとりの個性を尊重し、自分のペースで過ごして良い」という方針を掲げているところが多く、今の自分にはこちらの方が合っているのではないかと感じました。

いくつか見学や体験に足を運んだ中で、スタッフの方々がとても穏やかで、生徒たちが自分の好きなことをしてリラックスして過ごしている様子に惹かれた、ある民間のフリースクールに通うことを決めました。
中学3年生の4月から、中学校を卒業する3月までの丸1年間、そこに在籍することになりました。

そのフリースクールでの活動は、学校のように決まった時間割に縛られるものではありませんでした。
基本的には午前中に各自が持参した問題集を解いたり、読書をしたりする「自主学習」の時間があり、午後はみんなで集まって活動する時間となっていました。
午後の活動では、カードゲームやボードゲームを楽しんだり、みんなでおやつを作ったり、時には近くの公園や図書館へ散歩に出かけたりと、非常に自由でアットホームな内容でした。

この場所で過ごして最も良かったことは、学校のように「みんなと同じ行動を、同じスピードで強制されない安心感」があったことです。
フリースクールのスタッフの方々は、私がどんな話をしても決して否定せず、まずは丸ごと受け止めてくれました。
また、同じように学校という枠組みに馴染めず、傷ついた経験を持つ同世代の仲間たちがそこにいました。
彼らと出会い、共通の趣味であるゲームやアニメの話で盛り上がるうちに、「学校に行っていなくても、自分はここにいていいんだ」「自分はおかしい人間ではないんだ」という自己肯定感を少しずつ取り戻すことができました。
家庭以外の場所に、ありのままの自分を認めてもらえる居場所があるという事実は、孤独だった私にとって大きな心の支えとなりました。

一方で、通い始めて数ヶ月が経った頃、特有の不安や葛藤に襲われることもありました。
民間ということもあり、カリキュラムが非常に自由であるため、「毎日ここで楽しく遊んでいるだけで、本当に自分の将来は大丈夫なのだろうか」「高校進学に向けた勉強が大幅に遅れてしまうのではないか」という焦燥感が湧いてきたのです。
また、日によって通ってくる生徒の人数や顔ぶれが異なり、時には自己主張の強い子や、体調が不安定で不機嫌になってしまう子もいたため、周囲の空気を読みすぎて人間関係に疲れてしまい、スクールに行くのが億劫になる時期もありました。

しかし、そうした不安を感じた時には、フリースクールのスタッフの方が個別にじっくりと時間を取って、進路や心境についての相談に乗ってくれました。
「勉強は今からでも通信制高校などで自分のペースで取り戻せるから大丈夫」「まずは心を元気にするのが一番の仕事だよ」と言ってもらえたことで、肩の荷が下り、焦る気持ちを落ち着かせることができました。

最終的には、フリースクールで得た自信をもとに、自分のライフスタイルに合った通信制高校への進学を決意し、無事に中学校を卒業することができました。
あの1年間、家から一歩踏み出してフリースクールという安心できる居場所に身を置き、しっかりと心のエネルギーを蓄えられたからこそ、今の前向きな自分があるのだと確信しています。
不登校になり絶望していた私に、もう一度社会とつながる勇気をくれた、かけがえのない大切な体験です。


この体験談は、ご本人に書いていただいたものです。(改行のみ調整)
この体験談を読んで感じたことや、
体験者さんへのメッセージがあれば、
ぜひコメント欄でお聞かせください。
共感や応援の言葉は、励みになります。

※誹謗中傷や攻撃的な内容、
相手を傷つけるコメントは掲載いたしません。

この体験談は、
ご本人に書いていただいたものです。
(改行のみ調整)
この体験談を読んで感じたことや、

体験者さんへのメッセージがあれば、
ぜひコメント欄でお聞かせください。
共感や応援の言葉は、励みになります。

※誹謗中傷や攻撃的な内容、
相手を傷つけるコメントは掲載いたしません。

\\ 保護者・当事者・支援者の体験談を募集しています //

あなたも
不登校体験記 を書きませんか?

あなたの経験が、悩んでいる誰かの支えになります。

匿名でも投稿できます。無理に思い出す必要はありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事をまとめた人

このサイトの管理人です。
2021年より我が子の不登校に対応している母(教員歴あり)Web会社経営者です。
不登校の中で出会ったたくさんの親子さんたちの困りごとを解決できるサイトを作りたいと思い、はじめました。
「正解を見つけるサイト」ではなく、「自分と同じように困ってる人いるんだな」くらいのN1の経験談として、気楽にご覧いただけたら幸いです。

記事の感想等、記事下のコメント欄に書いていただけたら嬉しいです。

コメント

コメントする

目次